こういうのってありなのか

中部国際空港の南の新市、名は「南セントレア市」に
来年3月の合併を目指す愛知県知多郡美浜町南知多町の新市名が決まったとのこと。セントレアとは今年2月に開港する中部国際空港の愛称。
すごく画期的な新市名・・・ていうか、何考えてるんでしょうか。えー、はっきり言って僕、泣きそうです(基本的にカタカナ地名に反対の立場だからというのもあるのですが)。実際に空港があるのは新市の北側にある常滑市。発想としては新しく空港が隣町にできるから、自分の町にその名前をいただいて、自分の町のPRに使わせていただこうということか。
しかし、自治体名というのは決して広告コピーではないと思うのです。地名は、そこに住む人の暮らし、その土地の文化、その土地の風土、そういったものを表す存在なのです。その地名に、空港の「愛称」を使った上に、「南」だなんて!!日本語文化さえも愚弄しているんじゃないか、これ。例えば千葉県市川市が「東ディズニー市」と名乗ってしまったらどう思う?

合併協議会の委員26人が、昨年12月に公募した名称に、自分たちの作品を含めて投票。新空港の愛称を使った案は公募ではゼロだったが、委員案には「南セントレア市」「セントレア市」「遷都麗空セントレア)市」の三つがあった。単独での最多得票は「南知多市」だった。しかし、セントレアを使った3案を合計すると1位を上回った。

つまり、合併協議会の委員がセントレアを新市名に使いたかったので自分たちで提案して採用した、というだけの話ではないですか。新空港の愛称を使った案が公募でゼロということは、住民はそんな自治体名を希望しているわけではないということでしょう。ちなみに新市名公募上位4点は南知多(みなみちた)、美南(びなん)、美南(みなん)、南浜(みなみはま)で、合成地名が多いんですが、

合併協議会のたった26人が、後世に残る「南セントレア市」という地名を作り上げた、これを暴挙といわずして何と言う。安易な新市名決定に住民は何と思うのだろうか。

ていうか、セントレアをカタカナにするなら南をやめてサザンとかにしてみたらもっとかっこよくなるかもよ。