下流社会

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

なんか売れているらしいのでとりあえず読んでみた。
最初の方の「レクサスのマーケティング論」に関してはなるほど、と思ったけれど、あとは著者の考えにむりやりアンケートの結果を押し込んでいるような印象。まあ、社会学ってそんなものなのかもしれないけど。
特に、首都圏一都三県のアンケートですべてを論じているのはどうかなあ。首都圏だけではなく地方はいったいどうなっているのか、という視点がないとこれからの日本を論じることはできないんじゃないのかな?これは地方出身者のひがみなのかな?
「回答者自身が下流だと思うから下流」という分類の仕方も違和感がある。アンケートの母数も少ないような気がするしねえ(有意さとかが出てるのかとかはよく分からないけど)。ま、「AERA」の特集の拡大版くらいのつもりで読むと気が楽でいいですね。
でも、僕の普段の生活からの印象からすると、階層化社会というのは始まっているのかも、というのは否定しません。特に地方に住んでると、その土地から出たことのある人と出たことのない人の価値観の違いに愕然とすることがあります。そういう価値観の違いと階層化には何となく関連があるような気がするのですけれども。気のせいですか?
ま、本書の冒頭の「下流度」チェックで、僕は12項目中10項目当てはまったのはお約束ですけれどもねwしょせんおいらも下流なのさ。
しっかし、新書は当たり外れが激しいなあ。