神はサイコロを振らない

神はサイコロを振らない (中公文庫)

神はサイコロを振らない (中公文庫)

1月からテレビドラマ化されるそうです。いや、ドラマは全く見ない人間なんですけれども。設定が面白そうだったのでつい。

かつて、忽然と消息を絶った報和航空四○二便YS?11機が突如、羽田空港に帰還した。
しかし六十八名の乗員乗客にとって、時計の針は十年前を指したまま……。戸惑いながらも再会を喜ぶ彼らと、その家族を待ち受けていた運命とは??。
歳月を超えて実現した愛と奇跡の物語。

うーむ、いろんな話をごった煮で詰め込みすぎているような気が。全体的にストーリーが散漫な印象でした。あと、登場人物が多すぎて読みながら何度も登場人物紹介のページをめくる羽目になってしまった。
だけど、テーマはともすると重くなりかねないものなのに、物語全体に流れる雰囲気が前向きなのは救いだなあ。哀しみの中に垣間見える癒しの空気にちょっぴりホロリとさせられました。