想定外の事態

東証システムの不具合が判明 大量誤発注取り消せず

「あらゆるケースを想定して十分な精査を行い、不具合が生じることのないよう努める」

「あらゆるケースを想定する」と簡単には言うけれど、それはそんなに簡単にできるものなのかなあ。「事実は小説よりも奇なり」という言葉もあるように、実際「これで十分」と思って投入したシステムが不具合だらけ、というのは十分にあり得ることだと思う。
医療現場でもそうなんだけど、実際は「想定外の出来事」がかなり頻繁に起こっている。コンピュータにそんな「想定外の事態」を乗り切る能力があるはずもないし、結局そこでは人間の思考力、臨機応変に対応する能力が意味を持つと思うのだ。人間万歳。
想定範囲内の作業をするには確かにコンピュータのほうが能率がいいかもしれないが、だからといって人間の能力を見下すのも良くない。「最後までコンピュータに任せる」システムよりも、「最後は人間が手を下す」システムのほうが安全性は高いのかもしれない。
って、システムのシも知らない僕がぐだぐだ考えても仕方がないんだけど。それよりもね、このニュースを聞いてうちの病院のオーダリングシステム導入時に「これこれこういう事態の時はどうやって指示すればいいの?」と聞いたら「あ、そういうことはできない仕様になってます」とさらっと答えやがった某社職員の顔を思い出しちゃったのよ。てめえら、それで問題が起こったら責任取ってくれるのかよ、ってね。今回はF士通は責任取るのかな。