スプートニクの恋人
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/04/20
- メディア: 単行本
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また、村上春樹氏の物語にはよく出てくる「こちらの世界」と「あちらの世界」の境目で起こる物語ですね。いや、それがいけないとは思わない。むしろその境目での登場人物の葛藤、混乱が村上氏の物語の持ち味だと思っているので、いかにも村上春樹らしい長編だなあ、と思った。でも、やっぱり理解しきれない部分は多々あるのだけれど。
「すみれ」が
いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです。
という台詞を引用した部分が印象的だった。現実を現実として受け入れること。
村上春樹好きとしては素直に楽しめた作品でした。「アフターダーク」より好きだな。