県庁の星
最近すっかり読書ブログになってるような気がしますが、まあいいか。
- 作者: 桂望実
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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しかし、これは公務員VS民間、という対立軸でなくて管理職VS現場、という対立軸で読むこともできやしないか。本当にねえ、なにかと上は「何かあった時に責任はどうする」とか言って規則とか通達とかで下を縛るんだけどねえ、それじゃ仕事がまわっていかないんだってば。と、どこに向かってでもなくつぶやいてみたりする。
印象に残った言葉。行き詰まった主人公に、パートのおばちゃんがかけた言葉。
ゼロになんなさい。その賢い頭使って、全然ダメだったんでしょ。だったら柔らかい頭の人に聞いて歩きなさい。だいたいなんで自分だけ社食で指揮とってんのよ。一緒にジャガイモの皮を剥きなさいよ。ニンジンを切りなさいよ。管理者っていうのはね、すべてをわかってる人しかできないの。わかってないなら、教わりながらすべての仕事をしてみなさいよ。
ちなみに、この物語、もうすぐ映画化されるそうです。主人公に織田裕二、という情報が先に耳に入っていたので、読んでる最中、どうやっても主人公の顔が織田裕二になってしまった。でも、確かに織田裕二にはハマリ役かもしれないですね。あと「商売は会議室でやってんじゃない!現場でやってるんだ!」とか叫ばせるとグッドかも。