東京タワー

東京タワー (新潮文庫)

東京タワー (新潮文庫)

今度は江國香織のほうだぞう。
僕が男だからかもしれないけど、この物語の核になる透と耕二という二人の若者の考えてることはなんとなく分かるんだよね。まあ、透くんはなんか純粋すぎていけすかない感じなんだけど、耕二くんはまあ、いい感じに調子に乗って、ちょっとしたことでつまずいてどんどん転げ落ちていくところがとっても若者らしくて良い。共感できるなあ。
しかし、分からないのは、この二人の周りを取り巻く女性陣だなあ。特に、詩史、喜美子といった年上の女性たちがいったい何を考え、行動しているのか?夫との関係と若い男との関係には違う何かを求めているのか?とか。求めてるんだろうけど、全然わからん。
なんか、女性が読んだらまた違った読み方になるのかもしれないけど、僕が読むと「大学生の男子二人がこんな恋をしましたよー」という青春小説になってしまうのでした。ははは。
あーあ、女心の研究が足りないのかね。

恋はするものじゃなくて、おちるもの。

なるほどー、そう言われるとつい納得してしまうなあ。ついでに言うなら、落ちたあとは自分でケツをぬぐいましょうね、とか(台無し)。