中学生のネット犯罪とこれからのネット世界(妄想)

<不正アクセス>他人のHP改ざん、中1少女を補導
まあ、この件は「パスワードを推測して侵入した」なんていう原始的な方法でハッキングしたみたいですけど(ていうか、推測できるパスワードにするなよ)。
で、この「中学生が」ネット犯罪ってのは時代を象徴している事件だなあ、と思うのです。だって、僕が中学生の頃なんてそもそもインターネットというものは一般的に存在していなくて、「ネット犯罪」なんて想像だにつかなかったものなんですよ。僕が中学生の頃の犯罪っていったら万引きとかカツアゲとか、まあ、たまに強盗とかあったかもしれないけど。
それが、いまや物心ついた頃からインターネットが身近にあって、たとえば子供の頃からテレビ放送と同じようにインターネットに親しんでいる世代というのが育ってきているわけですよ。だからこそ中学生がネットで買い物をして、その中にはネット犯罪に走る輩も出てくる、というのは自然な流れなのかもしれません。

んで、上記のウェブ進化論を読んだからではないのですけど、もしかしたら、この「物心ついた時からインターネットに親しんできた世代」が、将来的にウェブの世界(だけでなくリアル世界にも)にものすごい変革をもたらすのではないかなあ、という予感がするのです。

インターネットが広がり始めた頃はマイクロソフトやヤフー、ネットスケープといった「社会に出てからインターネットを始めた人達」が様々なサービスを提供していたのだけど、現在はたとえば日本だったらミクシイとか、はてなとか、「(子供の頃にはインターネットはなかったけど)社会に出る前にインターネットに親しんだ人達」がいろいろなサービスを始めていて、それが今話題のWeb2.0とかいうやつにつながっているような気がするのです(ちなみに僕はWeb2.0の意味は正確には理解できていないと思います、すみません)。いつの間にかネットビジネスの上では世代交代が起こっているような気がするのです。

それではこの「社会に出る前にインターネットに親しんだ人達」の次にくる世代は何か?と考えると今回補導された中学生のような「物心ついた時からインターネットに親しんできた世代」だと思うのですよ。この「物心ついた時から」というのははっきり言ってものすごいアドバンテージだと思います。子供の頃からピアノ教室に通うのと、大人になってからピアノ教室に通うのでは上達の早さだとか、演奏に対する考え方が全く違ってくるように、旧世代とはネットに対する考え方自体が全く違ってくると思うんですよね。きっとWeb3.0を生み出すのはこの世代なのかも、とか思ってみたり。

まあ、残念ながら僕は今でもとりあえず時流に乗り遅れまいとついていくだけで精一杯なわけですがwたとえばソーシャルブックマークとかいうやつがうまく使いこなせません。